2018年11月12日放送の「1番だけが知っている」では気象予報士の石原良純さんが
気象予報士として、世間にどうしても知ってほしい話があるという1959年の伊勢湾台風が
特集されます。
異常気象とも言える日本列島を襲った今夏に、石原良純さん気象予報士たちの魂が震えた瞬間があったというのですが、いったいどんなことがあったのでしょうか?
それは、私たち素人には分からない戦後最悪の被害をもたらした伊勢湾台風と大きな関係があったそうです。
「1番だけが知っている」の番組の中で伊勢湾台風に関して、 石原良純さんが神と呼ぶ気象予報士がクローズアップされます。
それは伊勢湾台風を唯一予測した男、島川甲子三さんです。
島川甲子三さんとはいったいどんな気象予報士なのでしょうか?
気になって調べてみました。
島川甲子三(しまかわ きねぞう)さんプロフィール
出典:日本経済新聞
名前:島川甲子三(しまかわ きねぞう)
生年月日:1924年(大正13年)
出身地:不明
所属事務所:名古屋気象台
伊勢湾台風時に名古屋地方気象台で予報官を務め、
その後テレビの天気キャスターに転じます。
伊勢湾台風を予測!神と呼ばれた気象予報士
島川甲子三さんは、伊勢湾台風が今まで一度も経験したことの無い大規模な台風で、
その上陸が避けられないことを前日から危機感を持って認識していたというのです!
そして、ありとあらゆる予報や警報をできるだけ早く発表し、
当初の気象官署としては、万全を期したつもりだったのですが・・・
その甲斐もむなしく戦後最悪の酷い被害が出てしまったのです。
当時はまだファクスなど情報伝達するライフラインがなかったので、
台風の予想進路や警報内容を書いた紙を直接、人に渡したり、
電話で説明したりしたのだそう。
しかし、情報はほとんど人々に伝わっていなかったことが後からわかったそうです。
島川甲子三さんは台風が通過して数日後、学校や役場などに立ち寄り、
台風情報を聞いたかどうかを調べて回ると、なんと聞いたかどうか分からないという人が
ほとんどだったことに驚愕します。
伊勢湾台風が近づいてきている時、自治体などを招集して情報を伝えたのですが
多くの担当者が台風情報を軽く見て、さらには役所が土曜日の午前勤務で終わっていたことから情報が行き渡らなかったのです。
これが大きな被害が出た原因だと言われています。
島川甲子三さんは被災者から、事前に情報を知っていれば・・・
という声を聞いて本当に悔しかったと言います。
島川甲子三さんはその後
『どんないい情報でも届かなければ意味がない』
と考え、日本で初めて気象キャスターとして気象解説を担当することになったのです!
この事から、今では情報や指示がテレビやラジオ、現在ではSNSなどでもしっかりと流れていますね!島川甲子三さんの功績が、今の私たちの台風情報を知る先駆けとなり、備えることが出来ているのです。
こうした当たり前と思っていた過去の教訓や事前の備えが、
私たちの安全を確保してくれているのですね。
このプロ意識こそ、石原良純さんが神と崇めているのかも知れません!
まとめ
私自身もこの夏の台風は、今まで一度も経験したことがなかったのでとても怖かったです。
しかし、前もって情報や適切な指示があったため、備えることが出来ました。
「備えあれば患いなし」とは正にこのことですね!