台風21号が、非常に強い勢力でかなり日本列島に接近していると
連日報道されていますね。
日増しに強さが増しているようで、危険を感じずにいられない人も多いのでは?
ところで、最近きになったのですが、連日のニュースで
「中心気圧は○○日~○○日にかけて、
24時間で○ヘクトパスカル低下し、急激に発達しました!」
なんてお天気キャスターが言ってたりしますが、
あの、ヘクトパスカルって一体なに?
よく見ると単位(数値)が小さくなっているけど、これは発達しているの?
って思いませんか?
台風の強さの見方や単位のヘクトパスカルについて調べてみました。
もくじ
台風の強さの目安はhpa(ヘクトパスカル)
台風の強さを知るには、中心の気圧の数値で、おおよその大きさを知ることができます。
弱い | 990hpa以上 |
並み | 960~989hpa |
強い | 930~959hpa |
猛烈 | 900hpa |
上記の数値を見て分かるように、気圧が下がるにつれて台風の勢力が強くなっていきます。
これはあくまでも目安ですが、台風の大きさを知るための指標になります。
気圧とは、空気中のすべての物体にはたらく圧力のことで
大気圧、または単純に気圧と読んだりしています。
気圧は海面から上(空)へ、地球の空気が無くなる場所までの範囲で
地球上の空気は高所へ行くほど薄くなり、気圧は低くなります。
要するに空気が薄くなるにつれて気圧が下がるのです。
登山をしたとき、袋のポテチなどを持って行くと、
パンパンの膨れているのを見たことないでしょうか?
それは地上の気圧よりも、山頂の方が気圧が低くなっているために
ポテチの袋が膨らんでいるのです。
ヘクトパスカルの定義とは
実は空気には重さがあるって知っていましたか?
空気は見に見えないものですが、質量(重さ)を持っています。
(もしかしたら、中学校の理科の授業で習っていたかも知れませんが・・・)
この空気の重さをパスカルという単位で表します。
このパスカルが100パスカル集まる(100倍になると)と、
1ヘクトパスカルになります。
感覚としては、ヘクト(h)は重さのキロ(k)やメガ(M)とかと同じ感じですね。
簡単に言うと、地球上の空気の気圧(圧力)=重さ(押す力)を表現しています。
天気予報の気象関係の情報でしか使われない単位です。
今回、日本列島に近づいてきている台風21号は、
過去に日本を襲い大きな被害をもたらした台風に似ていると言われています。
その過去の有名な大きな台風が、「昭和の三大台風」と言われているものです。
大きな災害をもたらした昭和の三大台風とは
今回の台風21号は、中心気圧が915hPaとなっています。
この中心気圧915hPaが変化しながら、日本に近づいています。
過去の昭和の三大台風も、強い勢力を保ちながら近づいてきました。
●枕崎台風(まくらざきたいふう)
昭和20年(1945年) 9月17日~9月18日
終戦直後を襲った猛烈な台風で、鹿児島県川辺郡枕崎町付近に上陸して日本を縦断した台風
中心気圧は916.1hPaでした。
●室戸台風(むろとたいふう)
昭和9年(1934年) 9月15日~9月23日
高知県室戸岬付近に上陸し、京阪神地方を中心として甚大な被害をもたらした台風。
中心気圧は911.6hPaでした。
●伊勢湾台風(いせわんたいふう)
昭和34年(1959年) 9月21日~9月27日
紀伊半島から東海地方を中心とし、ほぼ全国にわたって甚大な被害を及ぼした台風
中心気圧は895hPaでした。
お気づきかも知れませんが、
なんと、3つとも900前後の数値で、しかも、9月に来ています!!
いろんな共通点があって、気象庁も警戒を呼びかけています。
勢力が大きいといろんな災害をもたらします。
十分に警戒する必要がありそうですね!